【抵抗の選び方】LEDウインカー抵抗器の計算方法とは?

GIGA LED 抵抗ユニット

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DARADARA

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バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
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どうもdaradaraです。

車やバイクのウインカーをLED化する上で必要な抵抗について!抵抗器の目的から計算方法までを画像つきで分かりやすく紹介します。アマゾンでは3Ω、6Ωや9Ωなど数多くの種類の抵抗が売っていますが、実際はどれを使えばいいの?という疑問にお答えします。間違った抵抗を使うと、点滅回数で車検にひっかかる可能性も?ちゃんと計算して正しい抵抗を買いましょう。

それでは早速みていきましょう。

ウインカー抵抗器の目的

LEDウインカー ハイフラ 仕組み

ウインカー抵抗器とは、LED化によってハイフラになったウインカーを、正常に動作させるために追加する部品です。

ハイフラとはハイフラッシャー現象のことで、点滅が通常より早くなりバルブの異常を通知している現象のことです。本来バルブが切れて消費電力が下がったことお知らせする、通知機能です。LEDバルブに変えてハイフラが起きるのは、純正バルブより消費電力が下がった事でバルブが切れていると車が勘違いしている状態です。

抵抗器というと難しい感じがしますが、ウインカー用の抵抗器は純正球とLEDの消費電力の不足分を補うというイメージを持ってください。難しく考える必要はありません。

純正球の消費電力とLEDの消費電力の不足を補うのがウインカー抵抗器です。
つけたいLEDバルブによって抵抗値を変える必要があります。
 

抵抗値の計算方法

step:1 バルブの消費電力を調べる

ハイフラ LEDウインカー 抵抗

今回は例題としてカーメイトから販売されているLEDウインカーを使って計算してみます。まずは計算に必要な純正球と交換するLEDのスペックを集めます。

純正ウインカー球カーメイトLED
消費電力:21W (T20アンバー)消費電力:4.2W

step:2  オームの法則で計算

ハイフラ 解消 ウインカー抵抗

上記で集めた情報を元に最適な抵抗値を計算していきます。計算にはオームの法則を使います。難しい!っと思わずに下記の通りに計算すれば答えはわかりますので、試してください。

  1. 純正球とLEDの消費電力の差
    →21W – 4.2W = 16.8W
  2. 消費電力の差を電圧で割り電流に変更
    →16.8W ÷ 12V = 1.4A
  3. 電圧から電流を割ると必要な抵抗値
    →12V ÷ 1.4A = 8.57Ω

必要な抵抗値:8.57Ω
つまり、カーメイトのLEDバルブを使うには8.57Ωの抵抗を積めばOKです。実際にカーメイトから販売されている抵抗は9Ωのものなので、この計算が正しい事がわかります。

抵抗値と点滅速度の関係

抵抗値と点滅速度は比例しています。必要な抵抗値より設置する(使う)抵抗値が低いと、ウインカーの点滅速度は遅くなります。逆に必要な抵抗値の方が低いと点滅速度が早くなります。

設置する抵抗値<必要な抵抗値点滅速度:遅い
設置する抵抗値>必要な抵抗値点滅速度:早い

保安基準

ウインカーの灯光色は”橙色”であること。ウインカーは毎分60回以上120回以下の一定周期で点滅すること。ウインカーは左右対称の位置に取り付けられ、左右の間隔はフロントが30cm以上、リアが15cm以上であること。100メートルの距離から昼間において点灯を確認できること。

出典:道路運送車両の保安基準 一部抜粋

保安基準では1分間に60回~120回点滅することと決められています。あとは実際に取り付けて、1分間に60~120回ほどの点滅回数になっているかを確認できればOKです。実際点滅回数の範囲は広いので、抵抗値をぴったり合わせる必要はありません。

いかがでしたでしょうか?メーカー品であれば、専用の抵抗器が売っていますが、抵抗器が同じ会社から販売されていないこともあるので、その際はこの計算をお使いください。

計算は少し面倒ですが、ちょっとの手間をかけれれば正しい抵抗をつける事ができます。皆さんもウインカーのLED化に挑戦してみてください。

それでは最後までお読みいただきありがとうございます。